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特集

#06 NPO法人 スポーツ・サンクチュアリ・川口(川口市)


埼玉県内で活動するスポーツクラブをご紹介するこのコーナー。
第6回は、埼玉県川口市で活動する「NPO法人 スポーツ・サンクチュアリ・川口」をご紹介します。
クラブの土屋さんにお話をうかがいました。


土屋 一美 氏

スポーツ・サンクチュアリ・川口

気づけば10数年⁉当団体に関わっています。
総合型クラブのムードに惹かれ、また多くの方との出会いに感謝しながら日々の活動を楽しんでいます。

ー まず気になったのが、男女の比率で、会員のほとんどが女性です。これは意図した結果、このような男女比になったのでしょうか?

(土屋)クラブの設立のきっかけが、エアロビクスだったので、その流れで自然と…といった感じでしょうか。短期のエアロビクス教室を開催していたのですが、卒業生から「継続して活動したい」という声が多くあがったのがきっかけでクラブ化しましたので。たくさんの方に支えられて、平成15年にNPO法人へ、その翌年には総合型クラブになり、今に至っています。

ー クラブ化する際、「サンクチュアリ」という名前を選んだのには、どんな理由があるのでしょう?

(土屋)日常生活の中で、常に心をクリアな状態に保つことは難しいことです。ですから、せめてスポーツをするときは「心が純粋な状態で取り組める場所でありたい」また、「それを護ってゆきたい」という願いが込められています。

ー スポーツに打ち込んで元気になる、という習慣が会員のみなさんの日常生活の一部になっている、と。

(土屋)そうであれば本当に嬉しいです。わたしだけに限らず、スタッフ全員が会員のみなさんのことを考え、活動に取り組んでいます。他のクラブのスタッフの方も、会員の方への愛情はあると思いますが、想いの熱さはわたしたちが一番!と胸を張って言い切りたいと思います(笑)

ー (笑)

スタッフの気持ちが形になり、会員さんに伝わり、会員さん同士の輪も徐々に広がって、またわたしたちスタッフの元へ戻ってくる、という良い循環が生まれていますので、この循環が途切れることなく、輪がもっと大きくなってクラブ全体がもっと活気のあるものになるよう頑張りたいです。

ー ネガティブな面についても聞かせてください。設立からこれまでで困ったこと、クラブが抱えている課題といったものは何ですか?

(土屋)教室やサークルの活動拠点が定まらない、という課題はずっと抱えています。会員さんが口コミで伝えてくださって、それが会員さん同士の輪の広がりに繋がっている、という良い面もありますが、クラブとしては、今度、活動拠点も明確にし、きちんとPRしていきたいです。資金繰りについても課題はあります。委託事業や助成金に頼らざるを得ない部分はどうしてもあり、それが確保できなかった年は大変でした。

ー 課題について、活動している地域まで広げるといかがでしょう。

(土屋)川口には4万人を超える外国人が暮らしています。言葉の問題、生活環境の違いによって窮屈な暮らしを強いられている人たちの力にもなりたいです。
高齢化も進んでいます。すでに市とも協働して介護予防のクラスに力を入れていますが、一方で働き盛りの世代も着実に増えていますので、居場所づくりや健康づくりにも貢献できるよう、若い世代へのアプローチにも力を入れていきたいと思っています。

ー なるほど。高齢化についての取り組みで、何か実を結んだ例として具体的に挙げられるものがあれば教えてください。

(土屋)10年ほど前に、市の二次予防(病の早期発見・早期治療・進行を抑えるため努めること)教室を卒業して、自ら介護予防クラスを運営して運動を継続し、会員の核となって活動してくれている80代のおじいさんがいます。

ー それはすごいですね。

(土屋)受講して終わってしまう人も少なくありませんが、受講をきっかけに、さらにその輪を広げようという動きがあることは本当に嬉しいです。
川口市は「川口市介護予防ギフトボックス」という事業をおこなっていて、私たちも積極的に協力しています。市民が継続して介護予防クラスを受講できるシステムで、市民の方が安心して参加できる機会を提供していますので、これからも引き続き力になっていきたいと思います。

ー 最後に、クラブを運営するうえで大切にしていることを教えてください。

(土屋)会員の皆さんのことを考えること、スタッフ同士のコミュニケーションをしっかり取ること、そして何より、スタッフ自身が楽しむこと、です。生きがいを持って楽しみながら取り組む私たちの姿が伝わって、より心地良い居場所になって、クラブ全体がさらに生き生きとしたものになることが理想です。
小学生からエアロビクスを続けて、来春大学に進学する会員の子がいます。クラブを卒業する予定だったのですが、総合型クラブの運営に興味を持ってくれて、戻ってくれることになったんです。

ー 良い話ですね!スタッフの皆さんの気持ちを、しっかり受け取ってくれた、ということなのではないでしょうか。

(土屋)ほんとに嬉しい!すごく期待してしまっていますので、無意識に、プレッシャーをかけないよう気をつけて(笑)、もっともっと地域とクラブを盛り上げていきたいです。

NPO法人 スポーツ・サンクチュアリ・川口
事務局:川口市西青木5-5-19B.Bハウス302号

【設立】2003年
【会員数】420名
【スタッフ数】30名
【男女比率】男性10%:女性90%
【主な教室】介予防運動クラス/ウォーキングクラス/リハフィット/ヨガ/ピラティス など
【WEB】npo-sanctuary.jimdo.com/