SPECIAL
特集

#05 NPO法人 SCORE / 総合型地域スポーツクラブ SPROJECT F.C. (川口市)

埼玉県内で活動するスポーツクラブをご紹介するこのコーナー。
第5回は、埼玉県川口市で活動する「NPO法人 SCORE / 総合型地域スポーツクラブ SPROJECT F.C.(通称エスプロ)」をご紹介します。
クラブの関口さんにお話をうかがいました。

関口 翼 氏

特定非営利活動法人SCORE / 代表理事

〈指導歴〉フットメッセ川口元郷、レスト戸田FC他
〈選手歴〉FESTA FC/烏天狗フットサルクラブ他/元・フットサル埼玉県選抜

ー 会員の構成比を教えて頂きましたが、大人の会員がゼロ、小学1〜3年生の会員が半数以上を占めているという点は特徴のひとつですね。

(関口)様々な世代の人が参加し、交流するクラブが多いと思いますが、わたしたちは、「子どもたちのため」という点に特化したクラブです。「心技体の徹底追及 / 自主自立した人格者の育成」をモットーとして掲げていて、スポーツを通じて子どもたちの成長を手助けしたいと思っています。

ー 川口は大きな街で人口も多く、競合するクラブも多いと思いますが、差別化を図るうえで意識して行っていることを教えてください。

(関口)川口市放課後子供教室、SPROJECT F.C.(サッカークラブ・サッカースクール)、SPROJECT B.B.(バスケットスクール)を運営していますが、特にわたしたちのクラブがある地域は強豪チームやスクールの数も多く、はじめのうちは生徒数を増やすことに大変苦労しました。
例えば、SPROJECT FCでは、年間の指導計画をきちんと作り、環境もふくめて、納得し、満足してもらえるものを提供できるよう、スタッフの皆で意見を出し合いながらクラブを運営しています。
また、シングルで子育てを頑張っている方や、仕事が忙しい方の送迎の負担を減らすために、送迎サービスを行ったりするなど、保護者の方にも満足していただけるような取り組みも行っています。
ちなみに、送迎バスはAI搭載です。

ー AI搭載?

(笑)雑に言い過ぎました。正確には、「ナウト」というAIドライブレコーダーを積んでいます。保護者の方の不安を減らすための取り組みのひとつとして、位置情報が確認できる「モークル」とあわせて、送迎バスに導入しました。

ー なるほど。
子どもたちのことついて聞かせてください。実際に日々、子どもたちに向き合う中で、気づいたこと、そのうえでどんなことを大切にしていますか?

(関口)参加してはじめのうちは、話を聞けない子や挨拶がきちんとできない子が割といますね。
学校や地域の大人に話を聞いてみても、そういった子が少なくないと聞きます。
スポーツの上達以前に、「人の話はきちんと聞く」「きちんと挨拶をする」といった、当たり前のことをきちんと出来るようになってもらえるよう指導を行っています。
また、「感謝」を忘れないように、ということも伝えています。
これは、自分たちにも言い聞かせていることです。
子どもたちにとってのわたしたち、わたしたちにとっての子どもたち、お互いが存在しなければ成り立ちません。
ついそれが「当たり前」になってしまいがちですので、常に感謝の気持ちを忘れるずにいれるよう心がけています。

ー 今後の取り組みについて、新しくはじめたいことや、さらに力を入れたい点などがあったら教えてください。。

(関口)地域の方々との交流をもっと増やせればいいなと思います。昔から暮らしている人と移住してきた人との交流がなかったり、地域の活力が弱まっていると感じることもありますので、そういった点でも、わたしたちが架け橋となったり、助けになるような存在になれたら良いなと思います!

NPO法人 SCORE / 総合型地域スポーツクラブ SPROJECT F.C.
事務局:埼玉県川口市坂下町1-8-16 monparte406

【設立】2011年
【会員数】150名
【スタッフ数】30名
【男女比率】男性76%:女性24%
【主な教室】放課後教室/サッカー/バスケットボール
【WEB】〈法人HP〉scorez.org
〈クラブHP〉sproject-fc.org / http://sproject-bb.org/